平和科学を基盤とする臨床基礎融合を目指した人材養成イニシアチブ
~SPARK! Plan for MED~

SPARK! Plan for MEDとは
広島大学は、大学入学前から、研究者としてのキャリアを形成していくために、さまざまなサポート(研究環境整備、研究活動支援、キャリア形成支援、進路選択支援、経済支援、雇用支援、仕事と家庭の両立支援等)を行っており、これを「SPARK! Plan」と呼んでいます。
文部科学省「高度医療人材養成拠点形成事業」の支援を受け広島大学拠点では、全学で推し進めるキャリア形成プラン「SPARK!Plan」と連動した「SPARK!Plan for MED」を運営します。このプランには、MD-PhDコース、基礎研究入門コースおよびアドバンスト研究コースを含み、臨床研修期間からの大学院進学支援や、MD-PhDコースを含む大学院での研究優秀者から「病院選抜助教」(新規設定)のポストを準備するなど、卒前から卒後までの研究医キャリアパスをシームレスに支援します。

拠点としての取り組み
本事業を通じて、教育研究支援者及び医学部生、大学院生(SA、TA、RA)自らを事業の中心に置き、 教員の教育研究活動に支援者・補助者として参画することを通じて、教育システムのみならず、基礎から臨床、 実用化へのシームレスな研究開発体制、及び資金獲得面においても、教育を大学院生へ、大学院生が医学生へ、 医学生がさらに下級生へ、いわゆる屋根瓦式に伝承していくシステムと体制を整備します。これにより人材育成・ 確保へと繋げ、大学病院に従事する教員の教育研究時間の確保と持続的で良質な医療の提供の好循環を図ります。

養成する医師の人物像
01.臨床研究マインドが高くかつ高度医療技能を有する医師
02. GMP教育研究プログラムによるELSIをはじめとするコンプライアンス意識の高い医師
03. 本学が提唱する安全、安心を創る新しい平和科学を深く理解し、地球レベルでリードできる医師
SPARK! Plan for MED
事業について
本事業では、「トランスレーショナル教育研究支援センター(translational education research center 「TraERC」)」を新たに司令塔として立ち上げ、本学のキャリア支援の医学版(SPARK!Plan for MED)を元に、研究マインド持った医学部生、MD-PhD入試枠の医学生あるいは大学院生をSA、TA、RAとしてまた、ライフイベント中でも教育研究に活躍したい医師(特に女性)、医療従事者、医師以外のPhD(生物統計家、Bioinformatician等)を教育研究支援者として活用することにより、医師の働き方改革と教育研究時間の確保を両立し、地球規模の臨床研究の更なる推進を図ります。
事業について詳しく見るお知らせ
お知らせ一覧を見る臨床研究等に関する実績
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放射線医学
放射線被ばくによる白血病の染色体異常による発症機構の解明、重度放射線障害治療への間葉系幹細胞を用いた再生医療研究、CT検査による低線量医療放射線被ばくや放射線治療による高線量放射線被ばくが染色体DNAへの影響についての画像解析技術を用いた臨床研究の実績がある。
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再生医療
再生医療等製品「ジャック」を研究開発した実績を有する。また、磁気ターゲティングによる間葉系幹細胞を用 いた軟骨再生の医師主導治験や肝細胞癌に対する肝切除後の再発予防を目的とした末梢血CD34+幹細胞由来分化NK細胞移入療法など社会実装に向けた臨床研究を推進している。
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がん医学
新たながん治療法の開発を目的に、基礎研究から臨床研究を進めている天然型マイクロRNA補充療法 は、現在「橋渡し研究プログラム」シーズC採択の下、希少疾患である悪性胸膜中皮腫を対象とした多施設共同非盲 検単群国内第二相試験や医師主導のFirst in Human試験を実施中 である。
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特徴的な取り組み
本事業での特徴的な取り組み
医師の働き方改革への取組

医師の働き方改革への取組
大学病院改革プランの策定にあたり、役割・機能の再確認と実施項目を6つ定義しました。
教育・研究及び診療の三位一体改革で最先端医療の実現等社会貢献、医師の働き方改革の双方を目指します。
また、人材育成・ 確保へと繋げ、大学病院に従事する教員の教育研究時間の確保と持続的で良質な医療の提供の好循環を図っていきます。
医師の働き方改革への取組について詳しく見る